令和5年10月21日(土)午前10時より、福井県にて第79回日本PTA東海北陸ブロック研究大会福井大会が開催されました。
「新時代への挑戦~PTAの価値の再認識~」をメインテーマに午前は福井県内6か所で分科会、午後は全体会、記念講演の日程で行われ、東海北陸ブロックの6県1市から多くの参加者が集まりました。
分科会では、2つのPTAの事例発表がありました。1つ目は、石川県加賀市立 山代小学校PTA「健全な家庭づくりをめざして~親子で考える食育とSDGs~」です。「児童の健全な育成」として取り組まれている食育の実践内容でした。朝食抜きや給食残飯の問題に対して、食育講座の動画をPTAとして作成し、保護者への配信を開始されたそうです。内容は以下のリンクよりご覧ください。
https://youtu.be/Qw2FT2T5ccI
この活動が子どもたちの生活習慣の改善などあらゆることに良い影響がでることに期待したいとのまとめでした。
2つ目は、福井県福井市 大東中学校PTA「持続可能なPTAの作り方~大東中Ver~」です。PTA活動が持続可能となるよう大幅な組織変革の取り組みについての実践内容でした。「前年もやっているから」ではなく、一つ一つのPTA事業の意味を見直し、大幅に削減することでPTA役員を150名→20名へとスリム化を図ったとのことでした。
役員も立候補、推薦で決め、人手が足りない時はボランティアを募集し運営されているそうです。前向きな方が集まり、スムーズに事業が進んでいるそうです。組織変革には会則改訂、意識調査、保護者との対話など根気強さが必要との話もありました。
今後、時代にあった変革を考えていくことが持続可能なPTAの創り方だと信じ、進めていくとのまとめでした。
全大会として、長田 徹氏による「これからの教育、これからの協働」をテーマにした記念講演がありました。
伸びる子どもの共通点は「外からの動機づけ」より「中からの動機づけ」とのことでした。その話を受け、動機づけが行えるような声掛けについて2~3名でグループを作り、話し合う時間がありました。日ごろの声掛けについて、共感の声、反省の声などグループ内で盛り上がっていました。
テーマである「協働」とは、立場の異なる人たちが同じ目的のために対等の立場で協力し働くこと。子ども達が地域の困りごとなどに向き合い、仲間、先生、保護者、住民と協働しているたくさんの事例紹介がありました。
「中からの動機づけ」が子どもたちだけに留まらず、関係者へ好影響を与え、波及する事例ばかりでした。
自身での学習や努力には意義があり、将来の生きることや働くこと、社会づくりに「轍(わだち)」となって伝えていくことが大人の務めとのまとめでした。
今大会はPTAの役割を改めて考える貴重な機会となりました。