令和3~4年度、「小学校の部」の研究指定PTAとして高陵小学校PTAさんより「学校・PTAの統合から地域の統合へ」と題する発表がありました。旧定塚小学校と旧平米小学校の再編統合が計画され、高陵小学校が新たに開校されることになりました。再編統合は、児童はもちろんのことですが、PTAや地域の歴史や伝統、文化などにも大きな影響を受けます。発表では、再編統合委員会の設置、協議を通してPTAを一つにまとめていった経緯について、組織や会計、活動の具体などの視点から話題にされました。
一つの考え方や取組に集約するにあたり、基本方針を明確にし、どちらかのPTAに偏るのではなく子どもたちや保護者の立場から考える、近隣小学校の実態を把握して決定に活かす、将来を見通しながら学校とも相談するなど十分な配慮が感じられます。統合の評価として、旧両行の体操服、新しい体操服姿が入り混じった運動会を例に、順応性のある子どもたちの姿を目の当たりにして「統合して本当によかった」との発言がありました。一方で、令和8年4月の高陵小学校区小中一貫校の開校をに向け、今後とも経験を活かした対応をが求められるとの話もありました。
発表後、県PTA連合会の久保アドバイザーより、まずは両校の保護者や教職員が仲良くなることからはじめ、方針を明確にして取り組まれたこと、他校の実態にも学びながら偏りがないように双方の良さや課題を十分検討して結論を導いたことの良さ、また、数年後に向けPTAのOBや地域の方々とともに経験を活かして歩みを進めていくことの大切さなどについて講評がありました。